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誰かの植木鉢 2017-18年
東京近郊の植木鉢の写真を撮っています。
:植木鉢のポジティブな感覚
植木鉢には、家主の身の回りにあるもので生活を潤したい、というポジティブな気持ちが表れています。
植木鉢は持ち運びしやすく、簡単に園芸を始められます。
手軽に数を増やしたり、色々な場所に置けます。
水やりなど日々の世話は欠かせません。
植木鉢からは育て主の手間隙・愛情がにじみ出ています。
:佇まいにユーモアがある
家を覆うほど増殖しても植木鉢を撤去しない、植物への愛。
植木鉢を倒さないために、幾重にも紐を張り巡らせてできた巨大なクモの巣のようなオブジェ。
割り箸を鋭利に削って剣山のような要塞を作り、猫には厳しく・植物には優しくする相反する感情。
生活の日なたと影が同居しているさまに、ユーモアを感じます。
:見たことない風景
植木鉢の育て主は、ほとんどが素人。
工夫を重ねて、それぞれがオリジナルの園芸技術を磨いています。
植木鉢によって育て主の創造性が引き出されて、長い年月をかけ、無意識のアート作品が作りあげられていきます。
新しい植木鉢景に出会うごとに、撮影者の中の「植木鉢ってこんな感じ」のイメージがアップデートされます。
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